短刀　筑州住是利 特定非営利活動法人 日本刀剣保存会鑑定書.

品番：TA-08093
価格 (price)売約済/sold out(JPY)
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鑑定書：　N.T.H.K. 特定非営利活動法人 日本刀剣保存会鑑定書

国・時代： 筑前・慶応頃 １８６５～６６年

刃長：28.8ｃｍ（九寸五分）　反り：0ｃｍ　　元幅：3.22ｃｍ　元重：078ｃｍ 先幅：2.88ｃｍ　先重：0.72ｃｍ　茎：生ぶ、鑢目筋違、目釘孔一

体配：　 平造り。彫物有。
地鉄：　 板目肌が詰む。
刃文：　 互の目。
帽子： 　地蔵風になり先小丸に返る。
登録：   奈良県　昭和４０年

【解説】
筑州住是利は昭和４４年の刀剣と歴史に於いても珍刀と紹介されている作品数が少ない珍しい御刀です。福岡石堂。行宗同人という。筑州住守次藤原是利、筑州住藤原是利などども銘を切りました。黒田藩守次二十五代。慶応頃の刀匠です。作品は少ないですが腕前は御覧の通りで上々な出来栄えです。作柄は、身巾あって重も厚くゴロリとしていて重量ズッシリ。いかにも頑丈そうでガッシリとした短刀です。表に棒樋と添樋、梵字を彫り、裏に護摩箸と梵字を彫っています。彫りは上手で丁寧です。地鉄は板目肌が詰んで無地風となる美しい鍛肌です。刃文は濤瀾風の互の目で、匂い締まりごころに小沸がよく付いて美しく明るく映えています。足、葉などの働きも見せており楽しめます。茎の状態は鑢目がピシッと立って銘彫りも立派で正に満点の保存状態です。先にも述べましたが現存作品が稀な珍しい御刀です。資料としても大変貴重な一振りで今後の更なる出世が楽しみな短刀です。銀無垢二重はばき。

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