鍔　銘 政隋　蝸牛の図鍔　特別保存刀装具鑑定書

品番：TU-098108
価格 (price)御成約/sold out(JPY)
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鑑定書：　財団法人　日本美術刀剣保存協会　特別保存刀装具鑑定書

国・時代：江戸時代中期　元禄９年－明和６年（１６９６－１７６９）

変り丸形　鉄地　高彫　金銀象嵌色絵　打返耳　小柄櫃孔
縦：7.42ｃｍ　　横：7.08ｃｍ　　切羽台厚：0.45ｃｍ　重量：137ｇ
座布団付桐箱入

【解説】浜野政隋　元禄９年生まれ。江戸神田竪大工町に住み、奈良利寿の門人で多くの師弟を養成し浜野一派をなした浜野派の始祖。奈良三作（利寿・乗意・安親）に次ぐ最高位の名工として世上名高く、門人に室田寛随・牧田宝随・浜野矩随・堀江興成・高橋政山らがいます。
作品は、浜野政隋独特の暗褐色を呈す錆色の湿潤とした地鉄の一枚で、耳を打ち返し重ねは頃合いに造り込みます。地の一部を甲鋤鏨を交え浅く鋤下彫し、そこに蝸牛を濃淡二種の銀象嵌で配します。殻には誠に繊細な毛彫りが見られ、細部に金色絵を施します。銘は常の通り裏面に切られています。浜野派の始祖である浜野政隋の作品は、探すと流石に少ないものです。本作は題材が蝸牛で一見して地味な感じですが、なにか静けさの中に雅味を感じる味わい深い財名品の一枚であり、錆味が特に見事で保存状態も申し分なく特別保存刀装具鑑定書がついた筋の通った大変貴重な政隋の優作です。座布団付桐箱入。