短刀　薬師寺定勝（得次郎） 附 合口短刀拵　保存刀剣鑑定書

品番：TA-090425
価格 (price)2,400,000円(JPY)
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鑑定書：Paper(Certificate): 保存刀剣鑑定書

国 Country(Kuni)・時代 Era(Jidai)：下野国,栃木県(Shimotsuke）・室町時代後期　元亀頃（Late Muromachi period about 1570～）

刃長：Blade length(Cutting edge): 17.9ｃｍ（五寸九分半）　反り：Curve(SORI): なし
元幅：Width at the hamachi(Moto-Haba): 2.01ｃｍ 元鎬重：Thickness at the Moto-Kasane: 0.55ｃｍ
先幅：Wide at the Kissaki(Saki-Haba): 1.70ｃｍ　 先鎬重：Thickness at the Saki-Kasane: 0.50ｃｍ
拵全長：約36cm　茎：Sword tang(Nakago): 生ぶ、勝手下がり鑢目、目釘孔3個。

体配：Shape(Taihai): 平造、庵棟。
地鉄：Jigane(Hada): 小板目肌。
刃文：Temper patterns(Hamon): 直刃。
帽子：Temper patterns in the point(Bohshi): 直ぐで先小丸に浅く返る。
登録：Registration Card: 東京都

【解説】
室町時代、得次郎（登鯨）と称す刀工群が下野国と武蔵国におり、下野国にいた同派は、現在の栃木県宇都宮市徳次郎町（とくじらまち）に住したとされます。同派の刀工としては、周重、守勝、勝重、守重らの名が挙がりますが、現存作をあまり見ず、同派の研究が俟たれます。「とくじら」の名については、諸説を有しますが、奈良時代より続く同国日光の久次良氏（久次郎氏）一族の一部が、同地に定住、外領としたため、宗家に対し「外久次良（外久次郎）」と称した事に由来します。本品は、得次郎派刀工の薬師寺定勝の作で、同工は、室町時代後期 元亀頃を活躍期とし、刀工銘は他に「野州得次良住薬師寺定勝」等があります。
本作体配は、刃長が五寸九分半、身幅重ね共に尋常、内反り利き、平造姿となる一口です。地鉄は、小板目肌が精良な肌合いで、刃寄り流れごころを交え、地沸微塵に付き、映りが立ちます。刃文は、匂勝ちな直刃を焼き、匂口やや締まりごころに明るく冴えます。帽子はそのまま直ぐで先小丸に浅く返ります。茎は生ぶ、黒錆落ち着き、刀工銘を切ります。拵は細緻に彫金された銀一作金具と真鍮金具で纏まった逸品が附いております。室町時代後期、下野国（栃木県）出身、得次郎派 薬師寺定勝の一作。地刃上品に整い、茎は振袖形となるなど、古香な趣を纏います。緻密に製作された豪華な拵と合わせて内外上々の御品です。白鞘、金着一重はばき、合口短刀拵、保存刀剣鑑定書。