短刀　大野義光(無鑑査) 於備前国義光作之　倣次直　平成十五年八月吉日

品番：TA-090612
価格 (price)売約済old out(JPY)
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鑑定書：Paper(Certificate): 現代刀匠作品
 

国 Country(Kuni)・時代 Era(Jidai)： 東京都(Tokyo)・昭和(Syouwa era)

刃長：Blade length(Cutting edge): 29.8ｃｍ（二尺四寸） 反り：Curve(SORI): 0.4ｃｍ
元幅：Width at the hamachi(Moto-Haba): 3.0ｃｍ　元鎬重：Thickness at the Moto-Kasane: 0.55ｃｍ
先幅：Wide at the Kissaki(Saki-Haba): 2.7ｃｍ　先鎬重：Thickness at the Saki-Kasane: 0.55ｃｍ
茎：Sword tang(Nakago): 生ぶ、勝手下がり鑢目、目釘孔一。

体配：Shape(Taihai): 平造、三つ棟。
彫物：Engraving: 表裏に樋の彫刻。
地鉄：Jigane(Hada): 小板目肌、杢目肌交じる。映り立つ。
刃文：Temper patterns(Hamon): 丁子刃。匂い口締まり心で小沸よくつく。
帽子：Temper patterns in the point(Bohshi): 乱れ込んで小丸へ返る。
登録：Others: 東京都

【解説】現代刀剣界の巨匠、大野義光氏の出来が良い短刀をご紹介させて頂きます。本刀は備前次直を写したものです。
体配は、鋭さを感じさせる切っ先姿の短刀で、身幅も広く誠に均整取れた姿が魅力の一振りです。
本刀、姿を見るだけでも、流石に上手なものだと感心させてくれます。地鉄は小板目肌鍛えが精美であり、明るく冴えた鍛肌で淡く映りが現れます。刃文は、匂い口が締まり心で明るい小沸がつく丁子で、逆さかかり燃えるように乱れて重花丁子風となるもの。刃中には、丁子足、葉よく入り、砂流しに金線も掛かり、働きは盛んであり短刀ながら誠に覇気があります。帽子は、そのまま大きく乱れ込み、先尖りて小丸へ深く確りと返ります。茎は御覧の通りで文句なし。大野刀匠の作品群は、どの作品も立派な出来のものばかりで有りますが、本作はそれらの中でも上出来と云えるであろう一刀で、正に大野義光が真魂を込めて鍛錬した、円熟した技が光る一振りであります。名実共に現代刀匠の最高峰に君臨する大野義光(無鑑査)の短刀の優作です。