短刀　華族打 戸川宮内大輔藤原光輔朝臣（花押）文久元年霜月吉辰　保存刀剣

品番：TA-021311
価格 特価(price)売約済/sold out(JPY)
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鑑定書：Paper(Certificate): 日本刀剣保存協会　保存刀剣

国 Country(Kuni)・時代Era(Jidai)：京都（Kyouto）文久元年（Bunkyu　１８６１年）

刃長：Blade length(Cutting edge): 32.6ｃｍ（一尺〇寸七寸分） 反り：Curve(SORI): 0.9ｃｍ
元幅：Width at the hamachi(Moto-Haba): 2.95ｃｍ　元鎬重：Thickness at the Moto-Kasane: 0.6ｃｍ
先幅：Wide at the Kissaki(Saki-Haba): 2.3ｃｍ　先鎬重：Thickness at the Saki-Kasane: 0.45ｃｍ
茎：Sword tang(Nakago): 生ぶ、化粧筋違い鑢目、目釘孔一。

体配：Shape(Taihai): 平造、庵棟、健全。
地鉄：Jigane(Hada): 板目肌。地沸付く。
刃文：Temper patterns(Hamon): 大互の目乱れ。飛び焼き。棟焼き。。
帽子：Temper patterns in the point(Bohshi): 地蔵帽子で深く返り棟も焼く。
登録：Others: 大阪府

【解説】本作は旧華族が鍛えた短刀です。平造りで反りがよく利いた覇気を感じる良い姿の一振りです。茎の立派な刻銘は、戸川宮内・・これは華族、藤原北家日野流、権大納言日野弘資の次男光顕（宣勝）を祖とする御家で、本性は藤原氏、華族分類では第四十七類。明治期の爵位は子爵です。代々京都に住しました。要するに本短刀は、貴族が造った刀であるということです。非常に珍しい作品であり、刀を鍛えるにあたって、御手伝いされた刀匠が、当時の誰なのか。ここは非常に興味があるところで、作柄からもかなり上位の刀匠だな。と一見して判るほどの上々の腕前であり、今後の研究が楽しみでもあります。
作品の体配は、平造り、反りが利いて寸が延びた姿の短刀です。地鉄は板目肌が現れて地沸がつく強い鍛の鉄です。刃文は、大きな互の目が乱れて、匂い深く、小沸が良く付くもので、刃中には、足、葉、金線、砂流し、と様々な働きを見せて明るく冴えます。地には飛び焼きも交じり、深々と返った帽子に、棟焼きも相まって、見方では皆焼き風でもあり、相州伝の上作刀をみる感があります。隅々まで出来がよい御刀で、資料としても貴重な華族打の珍しい短刀の優品です。

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