短刀　越前国住兼植　新刀中上作　良業物　特別貴重刀剣鑑定書

品番：TA-010114
価格 (price)売約済/sold out(JPY)
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鑑定書：Paper(Certificate): 特別貴重刀剣鑑定書

国 Country(Kuni)・時代 Era(Jidai)： 越前(Etizen)・江戸時代・元和頃(Edo era １６１５年頃)

刃長：Blade length(Cutting edge): 29.7ｃｍ（九寸八分）　反り：Curve(SORI): 0.3ｃｍ
元幅：Width at the hamachi(Moto-Haba): 2.8ｃｍ　元鎬重：Thickness at the Moto-Kasane: 0.55ｃｍ
先幅：Wide at the Kissaki(Saki-Haba): 2.5ｃｍ　先鎬重：Thickness at the Saki-Kasane: 0.5ｃｍ
拵全長：Length of Koshirae : 約49cm　茎：Sword tang(Nakago): 生ぶ、勝手下がり鑢目、目釘孔一

体配：Shape(Taihai): 平造、三つ棟、健全。
彫物：Engraving: 表に護摩箸、裏に棒樋を彫る。
地鉄：Jigane(Hada): 板目肌流れる。肌よく現れ地沸つく。
刃文：Temper patterns(Hamon): 湾れ。匂い締り小沸付く。
帽子：Temper patterns in the point(Bohshi): 湾れて小丸に返る。
登録：Others: 山口県　昭和２６年

【解説】越前国住兼植、越前国兼植などと銘を切ります。越前は江戸の初期、元和頃の刀匠です。切れ味には定評があり良業物に名を連ねます。
本作体配は、平造りで棟は三つ棟となる身幅きっちりとした一寸に迫る短刀姿で、彫り物もよろしく古風な感じを受けます。地鉄は肌が良く現れ美しく板目肌が流れます。刃文は先に述べた特徴の通りで、湾れ刃文に尖り刃が見られ、匂いは締り心で小沸が付くものです。帽子はそのまま湾れて小丸へと返ります。茎は生ぶ。錆び味が良く、銘も大振りで立派に入っています。はばきは金着せ二重。同作者の典型的な作柄を示した優品です。
さて拵ですが、写真の通りたいへん見映えがよい短刀拵です。変り塗鞘に赤銅の一作金具、目貫、小柄、笄も赤銅もので上等な作です。柄の巻きは時代もので鞘に塗補修痕がみられるものの保存状態は概ね良好です。このように内外が揃い作風に雅味ある、誠に雰囲気が良い短刀です。

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