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“TOKYO TOKYO ALL JAPAN COLLECTION ”で日本刀文化を発信

TOKYO TOKYO ALL JAPAN COLLECTION ”で日本刀文化を発信


 東京二○二○大会開催の機会を捉え、日本全国の伝統工芸や技術、特産品、さらに豊かな食の世界などを紹介するという趣旨で「東京都及び東京の産業等の魅力発信イベント発信委員会」が、七月十九日~九月五日、JR有楽町駅前の東京スポーツスクエア本館一階でイベント  TOKYO TOKYO ALL JAPAN COLLECTION を開催した。

 七月二十六日~八月一日は、公益財団法人日本刀文化振興協会が特設ブースで日本刀の伝統と文化について発信すると聞き、その間に数回、取材に伺った。初めの二日間は、河内一平刀匠が講演と作品の展示に当たられた。たまたま訪れたお客さまもおられ、初めて見る日本刀の美しさに感嘆されていた。刀装具や刀剣にまつわる小品の展示販売コーナーもあり、関心を集めていた。
 三十一日には、刀匠の川﨑晶平氏と彫金家の泉公士郎氏の講演が開催された。土曜日の午後ということもあり、会場は立ち見客が出るほどの盛況ぶりだった。

 日本の歴史と文化を語る上で、日本刀は欠かすことができない要素である。しかし、一般の理解を得る機会はまれで、私たち日本刀を生業にしている者からすれば、このようなイベントに参加されている刀職者の皆さんや関係者のご尽力に感謝しなくてはならない。

 この会期中、刀文協の役員の方々と、現代刀のニセモノが出回る現況について話す機会があっ た。ニセモノが出回れば、当然、 現代刀の市場価格にも影響が及ぶ。その被害は決して小さくない。 そこで現在、刀文協では現代刀の真偽について鑑定し、正真鑑定証の発行を行っているという。存命の刀匠の作品であればその対象となるので、所蔵品等について検討してみてはいかがだろうか。



《※本記事は、弊社代表が執筆し、組合誌「刀剣界 第61号」(2021年9月15日発行)に掲載された内容を再構成したものです。》

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