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腰刻変塗鞘合口短刀拵(銀一作 鯉図金具)銘 水戸住 鈴木勝容(花押)

弊社所蔵の「腰刻変塗鞘合口短刀拵(銀一作 鯉図金具)銘 水戸住 鈴木勝容(花押)」が日本刀剣保存会発行の「刀剣と歴史 令和三年一月号」に掲載されましたので、以下に掲載致します。

「腰刻変塗鞘合口短刀拵(銀一作 鯉図金具)銘 水戸住 鈴木勝容(花押)」
長さ 42cm

 柄と腰を一分で刻み黒漆で塗り、鞘を革巻風の変り塗に仕上げ、鈴木勝容作の銀一作金具を用いて製作した在銘品の短刀拵である。
縁、頭、小尻、栗型、小柄、笄、他すべて銀の一作。
鯉が滝を上る風景を彫り上げた銀一作金具の精密さには目を見張るものがある。このような銀一作の短刀拵は、幕末に流行した。
本短刀拵は一点の傷みも無い良好な状態である。小尻、小柄、笄、そのほか鯉口に鈴木勝容の銘が達筆に刻される。
こういう拵を注文し作らせた人物はいかなる者であったのだろうか。
尚、水戸住 鈴木勝容とは水戸金工で高名な萩谷勝平の長男であり、婿入りし鈴木姓を名乗る。弟が萩谷を継いだ。
まことに魅力ある短刀拵である故ご紹介する。

(生野 正)

刀剣と歴史 令和三年一月号 掲載 短刀拵刀剣と歴史 令和三年一月号 表紙刀剣と歴史 令和三年一月号 裏表紙
《※本記事は、特定非営利活動法人 日本刀剣保存会が発行している「刀剣と歴史」の「令和三年一月号 ――第七五七号――」に掲載されたものです。》

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