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「大刀剣市」実行委員のつぶやき

「大刀剣市」実行委員会のつぶやき

 第32回「大刀剣市」は、盛会のうちにその幕を閉じました。裏方として毎年の開催を支える実行委員会(清水儀孝委員長)について、活動の一端を知っていただきたく、あらためてご紹介したいと思います。
 今回の実行委員会は6月に立ち上がり、委員には組合役員全員と組合員有志が選ばれました。それから催しが終了する11月までの約半年間、ただただ成功に向けて委員が一丸となります。前年を振り返ってさまざまな検討が行われ、新しい試みも加えられていきます。
 多岐にわたるルーティンの中で、”夏の陣”と称される図録(カタログ)の制作においては、掲載する品物の撮影から最後の校正まで、息の抜けない攻防戦が繰り広げられます。その都度、お店を閉めて手伝いに来られる委員もいます。図録は出店者の販売戦略上の重要なツールですから、少しの間違いも許されません。委員は気を尖らせて作業に当たります。
 また、会期までに開かれる数回の理事会には案件が諮られます。そんな折、古参の理事からは「初めのころは出店者が少なくてな~」などと思い出話が聞かされます。しかし、そのころは出店関係者のまとまりも良く、一致団結して活動してきたとのこと。
 今では70店舗以上の大規模な展示即売会になり、入場者も年々増え続けています。大刀剣市は世界中からお客様を集める、国際的な日本刀のイベントに成長したのです。ですから、新しいルール作りや既存のやり方を変更する必要が生じるのは当然です。
 深海理事長の呼びかけで十年前に始まった「大刀剣市事前説明会」は、出店に際してルールの徹底を図り、事故やトラブルを未然に防止することが開催の大きな目的です。また、ご希望やご意見を伺って催しの改革・改善にもつなげることができる機会でもあります。そのコミュニケーションの中から一致団結の機運が生まれ、大刀剣市の成功につながっていってほしいと願うものです。
 現在、大刀剣市の出店者には説明会への出席が必須条件となっています。組合側からは、説明会のためだけに遠方から出張されるのはご負担だろうからと、やむを得ない事情により本人が欠席せざるを得ない場合には代理出席も認める、などの配慮も講じられています。
 にもかかわらず、毎年のように連絡すらなく欠席される方々がいることは、誠に残念なことです。「決まりを決まりとして守れない方には、出店を認めないことにしては」との意見もありますが、今後については説明会本来の趣旨に照らして、しかるべきルールが発表されることでしょう。
 第33回大刀剣市は、次期実行委員の心の中では既にスタートしています。オリンピックイヤーに開催される記念すべき大刀剣市です。出店される皆さまとともに、実行委員会はワンチーム精神でがんばっていくでしょう。ご協力をよろしくお願いします。       (生野 正)

《※本記事は、弊社代表が執筆し、組合誌「刀剣界 第49号」(2020年1月17日発行)に掲載された内容を再構成したものです。》

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