脇差 因州鳥取住兼先 業物 保存刀剣鑑定書

品番：WA-050813
価格 特価(price)売約済/sold out(JPY)
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鑑定書：Paper(Certificate): 保存刀剣認定書

国 Country(Kuni)・時代 Era(Jidai)： 因幡国（Inabakoku/Tottori）江戸時代 寛文頃（Edo era１６６１年頃）

刃長：Blade length(Cutting edge): 47.0cm（一尺五寸五分）　反り：Curve(SORI): 1.0ｃｍ
元幅：Width at the hamachi(Moto-Haba): 3.0ｃｍ　元鎬重：Thickness at the Moto-Kasane: 0.7ｃｍ
先幅：Wide at the Kissaki(Saki-Haba): 2.4ｃｍ　先鎬重：Thickness at the Saki-Kasane: 0.55ｃｍ
拵全長：Length of Koshirae : 約 72ｃｍ 茎：Sword tang(Nakago): 生ぶ。檜垣鑢目、目釘穴：(Mekugiana):1個。

体配：Shape(Taihai): 鎬造、庵棟、中切っ先。
地鉄：Jigane(Hada): 板目肌に杢目交える。地沸つく。
刃文：Temper patterns(Hamon): 直刃基調で互の目交える。
帽子：Temper patterns in the point(Bohshi): 直ぐとなり小丸へ返る。
登録：Others: 佐賀県　昭和二六年

【解説】因幡兼先は、姓を日置と云い、美濃兼先の末流で安土桃山時代頃に備前岡山に移住した後、近江、越前、加賀、越中、因幡などの各地に移住したとされております。本刀の兼先は池田家の国替に伴って因幡国へ移り、鳥取城下に鍛冶場を構えた刀匠の御家で幕末に至るまで繁栄しました。本作は銘字から寛文頃の兼先ではないかとみられる作品であります。初銘は兼次。兼先、因州鳥取住兼先、因州住兼先 、因州住藤原兼先 などと銘を切りました。
本作体配は、身幅先巾はシッカリ重ねは十分。反り浅め、寸を控えめにした健全で姿美しい脇差です。地鉄は板目に杢目を交えてよく錬れて地沸厚く付く肌で、刃文は小沸出来の湾れ刃基調に互の目を交える刃です。匂口は深く明るく冴えて小沸が厚くつきます。焼刃見るなり高い技量を伺い知ることが出来る一振りです。帽子は直で小丸へ返ります。茎は美濃刀の伝統を物語る檜垣鑢で仕立てられ銘がきりっと刻されます。拵は写真でご確認ください。本刀は武家に伝わる御刀らしく無用な飾りっ気を廃して、質実を追求した因州鳥取住兼先の拵付き脇差の優品です。白鞘、金着一重はばき、拵有り、保存刀剣認定書。