脇差 越後守藤原金道　業物 新刀上作 特別保存刀剣鑑定書

品番：WA-010416
価格 特価(price)売約済/sold out(JPY)
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鑑定書：Paper(Certificate):　特別保存刀剣鑑定書

国 Country(Kuni)・時代 Era(Jidai)： 山城国(Yamashiro)　江戸時代・元和頃（Edo era １６１５年頃）

刃長：Blade length(Cutting edge): 40.5ｃｍ（一尺三寸三分半）反り：Curve(SORI): 1.0ｃｍ
元幅：Width at the hamachi(Moto-Haba): 3.13ｃｍ 元鎬重：Thickness at the Moto-Kasane: 0.7ｃｍ
先幅：Wide at the Kissaki(Saki-Haba): 2.6ｃｍ　 先鎬重：Thickness at the Saki-Kasane: 0.5ｃｍ
茎：Sword tang(Nakago): 生茎、勝手下がり鑢目。目釘穴二。

体配：Shape(Taihai): 平造、庵棟。
彫物：Engraving: 表に二本連細樋、裏に棒樋の彫刻。
地鉄：Jigane(Hada): 板目肌。
刃文：Temper patterns(Hamon): 湾れに互の目交じり。
帽子：Temper patterns in the point(Bohshi): 直ぐで先小丸に深く返る。
登録：Others: 熊本県　昭和３７年

【解説】越後守藤原金道は、初代伊賀守金道の弟であり、文禄四年に和泉守を受領、慶長五年に没すと云うは誤りで、この時に越後守と改めたであろう。作風初代金道に似る。来初代金道は和泉守受領と云うも、和泉守銘が見られず、越後守の誤りかと思われたが、槍一口が発見された。越後守は十口程あり、中には慶長九年の作がある。（藤代日本刀工辞典より）
越後守藤原金道、藤原来金道、越後守来金道などと銘を切ります。鎌倉期に繁栄した来派を再興させた功績は誠に大きかったと云われています。なにやら今だ解明されていない謎が多い刀匠であり今後の研究が楽しみです。、活躍期は室町時代末期より元和にかけてで作品は少なく希少性高く、本作は生ぶ茎在銘品でもあり極めて貴重な御刀となります。
体配は、平造りの手持ち良い長さの脇差で、身幅元幅は広く姿に崩れもなく健体であり、表裏に刻された樋が美しく、
南北朝期の寸伸び短刀を思わせる古作然とした雅味がある一振りです。地鉄は板目肌がよく現れて地沸厚くついて刃縁に荒めの沸粒凝り地景が現れる強い鉄です。刃は小沸勝ちで湾れ基調にした間隔を置きながら互の目を交えるもので、刃の境目には金線、砂流し、足、など細かく働き明るく冴えた刃文を形成しています。切先は緩やかに湾れて先は掃きかけるようにして小丸へ深く返っています。茎は銘もきっちりと残り保存状態は良好。
希少性もさることながら、雅趣とても豊かな脇差で、越後守藤原金道の技量の高さを十分に示した優作です。白鞘、金着二重はばき。特別保存刀剣鑑定書。薫山鞘書。

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