刀 無銘 伝 吉次(青江) 重要美術品 第19回特別重要刀剣 中古刀上々作 大業物 田野辺先生鞘書
Katana[Mumei Den Yoshitsugu(Aoe)(O-Wazamono)][N.B.T.H.K] Juyo Bijutsuhin Tokubetsu Juyo Token

品番:KA-060625 |
鑑定書:Paper(Certificate): 重要美術品、第19回特別重要刀剣指定
国 Country(Kuni)・時代 Era(Jidai):備中国,岡山県(Bicchu)・南北朝時代 延文頃(Nanbokucho period about 1356~) |
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刃長:Blade length(Cutting edge): 72.5cm(二尺三寸九分)反り:Curve(SORI): 1.5cm 形状 鎬造、丸棟、身幅広く、元先の幅差目立たず、身幅の割に鎬幅狭く、反りやや浅くつき、大鋒。 鍛 小板目肌よく錬れてつみ、小杢目交じり、地沸微塵につき、随処に地斑状の肌合を交え、乱れ映り鮮明に立ち、刃寄りは二重・三重の筋状の映りを形成して、いわゆる段映りとなる。 刃文 直刃を基調に互の目・角がかる刃・小互の目など交じり、処々逆がかり、小足・逆足・葉入り、匂口しまり、小沸つき、匂口明るく冴える。 帽子 表は直ぐ調に小さく乱れ、突き上げて先尖りごころとなり、裏は乱れ込み、 突き上げ気味に先小丸、共に長めに返る。 茎 大磨上、先刃上がり栗尻、鑢目筋違、目釘孔二中一埋、無銘。 彫物 表裏に棒樋を掻き通す。 説明 備中国は古くより鉄の産地として知られ、青江派の刀工は同国の子位や万寿の地で作刀した。同派の中、鎌倉時代中期頃までのものを古青江、それ以降南北朝期にかけてのものを青江と汎称し大別している。青江の作風には、概ね、匂口のしまった直刃の作と、南北朝時代最盛期の延文頃に至って完成された、特色ある逆丁子乱れの二様がある。 この刀は、小板目肌がよく錬れてつんだ精緻な鍛えに、地沸が微塵につき、刃文は直刃を基調に互の目・角がかる刃・小互の目等が交じり、処々逆がかり、小足・逆足・葉が入り、匂口がしまって小沸がつき、明るく冴え、帽子は突き上げて先が尖りごころとなるなどの出来口をあらわしており、この期の青江の特色がよく明示されている。また地には鮮明な乱れ映りが立つと同時に、刃寄りには二重・三重に筋状の映りを形成して、いわゆる段映りの態を見せており、さらに地斑状の肌合が看て取れるなど、これらの点も同派の大きな見どころである。幅広・大鋒の堂々とした豪壮な体配と上記の地刃の様相から、制作年代は南北朝期の延文・貞治頃と鑑せられるものである。青江極めの白眉であり、至って健全に保たれていることも好ましい。なお本作の棟は丸棟となっているが、同派には丸棟を経眠することが少なくない。 |
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