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南紀重国は新刀中特に生ぶ茎の現存品が少ないことで知られる刀工です。重要文化財指定品が1点、重要美術品指定品が8点存在しますが生ぶ茎でないものも含まれます。南紀重国、国広、越中守は生茎でなくても良いとされる高位な刀匠です。

刀 於南紀重国造之 第44回重要刀剣

Katana[Nanki Shigekuni][N.B.T.H.K] Juyo Token


刀 於南紀重国造之 第44回重要刀剣

品番:KA-010521
価格 (price)御成約/sold out(JPY)
(消費税込。10万円以上の商品は国内送料込)

鑑定書:Paper(Certificate): 第44回重要刀剣指定

国 Country(Kuni)・時代 Era(Jidai):紀伊国,和歌山県(Kii)・江戸時代初期 寛永頃(Early Edo period about 1624~)

刃長:Blade length(Cutting edge): 70.0cm(二尺三寸一分)反り:Curve(SORI): 1.2cm
元幅:Width at the hamachi(Moto-Haba): 3.21cm 元鎬重:Thickness at the Moto-Kasane: 0.71cm
先幅:Wide at the Kissaki(Saki-Haba): 2.60cm  先鎬重:Thickness at the Saki-Kasane: 0.55cm

【重要刀剣図譜より】
形状 鎬造、庵棟、棟のおろし急、身幅尋常、身幅の割に鎬幅広く、鍋高く、反りやや浅めにつき、中鋒延びる。
 板目に杢、裏腰元大板目ごころ交じり、総じて肌立ちごころとなり、地沸微塵に厚くつき、地景細かによく入り、かね冴える。
刃文 直刃調、浅くのたれ風をおび、表裏共に物打下辺やや焼幅を広め、表は大きくのたれ、裏互の目ごころに小のたれ交じり、共に匂深く、沸厚くつき、荒めの沸を交え、喰違刃・二重刃・湯走り風かかり、上半さかんにほつれ、砂流しかかり、金筋よく入り、匂口明るく冴える。
帽子 直ぐに小丸に返り、先頻りに掃きかける。
  少し磨上、先浅い栗尻、鑢目勝手下がり、目釘孔三中一埋、指表棟寄りに長銘がある。

説明 南紀重国は、本国は大和、手掻派の末葉といわれ、慶長年間に徳川家康に仕え、駿府(現静岡市)で作刀し、その後、元和五年徳川頼宣が紀州和歌山への移封の際に従って移った。彼の作風は大別して二様あり、その一つは、のたれに互の目を交えた乱れ刃で、相州上工、就中、郷(江)に私淑したと想われるもの、他は彼の御家芸ともいうべき大和手掻の作風を継承した直刃を焼いて、包永を髣髴とさせるものである。
この刀は、板目に杢・大板目ごころが交じり、総じて肌立ちごころとなった鍛えに、地沸が微塵に厚くつき、地景が細かによく入り、刃文は直刃調浅くのたれ風をおび、匂深で、沸が厚くつき、荒めの沸を交え、金筋・砂流し等がかかった出来口を示している。上記の如く、彼の相州伝の作例で、就中、郷に私淑したと想われる一口である。殊に、地刃が明るく冴えて、沸が厚くつき、地景・金筋等が目立っているところには、重国の本領が遺憾なく発揮されている。加えて物打下辺の焼幅を広めて、表は大きくのたれ、裏は互の目ごころに小のたれを交えて焼きに変化をもたせ、さかんにほつれ、金筋・砂流し等がかかり、湯走り風が交じるなど、見どころの多い景色を見せて覇気に富んだ作柄に仕上げている。また重国の相州伝の作柄は、どこかに彼本来の大和気質の特色が窺われるものであるが、本作に於ても、鎬幅が広く、鎬の高い造込みに、喰違刃・二重刃等がかかり、さかんにほつれ、砂流しがかかり、帽子を頻りに掃きかけるなどの点に色濃く表出されている。同作中の優品で、重国の作域を研究する上からも資料的価値が高い。

【解説】徳川家康の抱え工、南紀初代の作です。南紀重国の重要刀剣指定作品です。
南紀重国は本国は大和で手掻派の末葉といわれ九郎三郎と称しました。江戸時代初期、慶長のはじめにに徳川家康に召抱えられて父包国とともに駿河で鍛刀しました。元和5年(1619年)に徳川頼宣が紀州和歌山へ移封の際に従って紀州に移ります。その後は和歌山丸の内東方鍛冶橋東に住し作刀を続けました。作品は切れ味にも定評があり良業物に数えられています。作風は大きく分けて二様があり、直刃調の大和伝のものと、乱れ刃の相州伝のものです。於南紀重国造之、駿河住重国造之、於紀州和歌山重国造之、文珠九郎三郎重国造之、等と銘を切ります。若打ちの銘は国の字に丸みがありますが、晩年作は本作の銘ぶりの如く国が長めになります。南紀重国は新刀中特に生ぶ茎の現存品が少ないことで知られる刀工です。重要文化財指定品が1点、重要美術品指定品が8点存在しますが生ぶ茎でないものも含まれます。南紀重国、国広、越中守は生茎でなくても良いと云われる高位な刀匠です。重要刀剣指定品を見渡しても無銘であったり、茎尻が切られていたりするものも多く、本品が少し摺り上げるも生ぶ茎であることは大変貴重であると断言できます。
本作は鎬高く、鎬幅の広い体配に、板目鍛に直刃を焼いた純然たる大和物の作域を示した優品です。加えるに同作稀な生ぶ茎であることは重要です。鍛えは板目肌に杢目を交えて変化に富み肌は見ごたえあります。刃紋は直ぐで焼きだし湾れ互の目を交え、刃縁の冴えは小沸が厚く美しくついて抜群の出来となります。刃中には足入り、砂流し、葉、金線が働いています。帽子は上品に小丸へ返ります。茎の銘も立派で錆味も文句なしです。なかなか出ない初代南紀国重、生ぶ茎の優刀です。 

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