刀銘は兼寿、刃長14センチほどの短刀で、懐剣または嫁入り短刀としての需要、注文により製作された大変貴重な一振也。
短刀 兼寿 懐剣 日本刀剣保存会鑑定
tantou [Nousyuu Seki Kanetoshi] [N.T.H.K] Nihon Token Hozon Kai
品番:TA-010305
価格 特価(price)売約済/sold out(JPY)
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鑑定書:Paper(Certificate): 日本刀剣保存会鑑定書
国 Country(Kuni)・時代 Era(Jidai): 美濃国(Mino) 慶応頃(edo era 1866年頃)
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刃長:Blade length(Cutting edge): 14.0cm(四寸六分) 反り:Curve(SORI): 0.0cm 元幅:Width at the hamachi(Moto-Haba): 1.95cm 元鎬重:Thickness at the Moto-Kasane: 0.7cm 先幅:Wide at the Kissaki(Saki-Haba): 1.65cm 先鎬重:Thickness at the Saki-Kasane: 0.55cm 茎:Sword tang(Nakago): 生茎、筋違い鑢目。目釘穴一。
体配:Shape(Taihai): 平造、庵棟、僅かに反る。 地鉄:Jigane(Hada): 小板目肌、映り立つ。 刃文:Temper patterns(Hamon): 小大互の目乱れ。 帽子:Temper patterns in the point(Bohshi): 直ぐに小丸へ深々と返る。 登録:Others: 茨城県
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【解説】兼寿は本国美濃の刀匠で、京都、また薩摩にても鍛刀したという記録が残っています。薩摩の波平六十三代安行と義兄弟の契約を結んだとも云われており、文久二、三年より慶応二、三年頃までの年紀が入った作品が残され、作刀時期が比較的短かったこともあり作品は極少であり、大変貴重な逸品ということになります。刀銘は、兼寿、美濃関住兼寿、平安城住毛利相模守大江阿朝臣兼寿、などと銘切りします。 本作は刃長14センチほどの短刀で、俗に云う懐剣または嫁入り短刀としての需要、注文により製作された一振りと思われます。地鉄は小板目鍛えで淡い映りが立っています。刃文は、大焼き巾の一団となった小互の目乱れ。裏表が揃って、互の目山が、3,3,3,4の形で焼かれています。匂い口は締りこころに小沸がついて、細かな金線、砂流し、足が働く明るい刃です。帽子は直ぐとなって小丸へ深めに返っています。切先に向かって掃きかける様に現れる金線が綺麗です。茎は生ぶ。磨り出しがある筋違い鑢目に、堂々と兼寿の二文字が刻されています。可愛い寸法の短刀です。御守り刀にも宜しいかと存じます。銀無垢一重はばき。白鞘。
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