刀 山城守二村左近藤原歳長 元禄六癸酉暦六月吉日 以南蛮鉄造之 上作･良業物

品番：KA-098135
価格 (price)売約済/sold out(JPY)
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鑑定書：Peper(Certificate): 特別保存刀剣鑑定書

国 Country(Kuni)・時代 Era(Jidai) ： 山城国 本国阿波徳島(Yamashiro-Koku) 江戸時代　元禄六年(Edo era 1693年)

刃長：Blade length(Cutting edge): 89.0cm（2尺９寸4分弱）  反り：Curve(SORI): 1.8ｃｍ
元幅：Width at the hamachi(Moto-Haba): 3.14ｃｍ　 元鎬重：Thickness at the Moto-Kasane: 0.72ｃｍ
先幅：Wide at the Kissaki(Saki-Haba): 2.4ｃｍ　 先鎬重：Thickness at the Saki-Kasane: 0.55ｃｍ　
茎：Sword tang(Nakago): 生ぶ、筋違い鑢目、目釘孔一

体配：Shape(Taihai): 中切先、鎬造り、庵棟、　　
地鉄：Jigane(Hada): 板目詰んで地沸付く。
刃文：Temper patterns(Hamon): 湾れ刃。
帽子：Temper patterns in the point(Bohshi): 湾れて先小丸へ深く返る。
登録：Others: 秋田県
 

【解説】初代歳長は本国阿波で名を二村義左衛門と称し、初銘を広次、後銘歳長、と号します。洛陽住藤原広次、山城守二村左近藤原歳長、山城守藤原歳長、などと銘を切ります。歳長は京都中心部、御池猪熊にて堀川系の鍛冶に学び鍛刀し長谷部国重の末裔と云われています。上作･良業物として出来よい作を残す名工で、吉道や金道などに比べて作刀数は少なく希少。
本作は、なんとも長い作品で、奉納刀として伝えられたと聞いております。身幅先幅は十分余裕で肌の乱れも無く総じて健体。地鉄は板目肌が詰んで地沸がつきます。肌は均一で誠に美しく、刀匠の腕前の良さがわかります。鎬地は柾目肌です。波文は湾れて匂い締り心に小沸がついた明るい刃に、金線が細かく絡み、足、砂流しが働きます。帽子は湾れて先小丸へ深く返ります。茎は生ぶで二村の長銘と、裏には珍しい元禄の製作年、以南蛮鉄造之と沿銘が切られています。一般的に（以南蛮鉄造之）と刻された作に出来の優れたものが多いと言われている様です。このように体配見事で、鍛えの良い作で山城守二村左近藤原歳長の代表作であることに疑い無く、時代がある長い刀をお探しの御客様には滅多に出ない豪刀ということで大注目の逸品となります。特別保存刀剣鑑定書、白鞘入、金着せ二重はばき。
 

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