刀 兼重　保存刀剣 ／ 附 総金具丸に井桁紋散変塗鞘太刀拵　保存刀剣・日本刀剣保存会

品番：KA-060319
価格 (price)売約済/sold out(JPY)
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鑑定書：Paper(Certificate): 保存刀剣鑑定書、拵：日本刀剣保存会鑑定書

国 Country(Kuni)・時代 Era(Jidai)：　江戸時代 末期（late Edo era）

刃長：Blade length(Cutting edge): 69.1ｃｍ（二尺二寸八分）　反り：Curve(SORI): 1.8ｃｍ
元幅：Width at the hamachi(Moto-Haba): 2.96ｃｍ 元鎬重：Thickness at the Moto-Kasane: 0.7ｃｍ
先幅：Wide at the Kissaki(Saki-Haba): 2.;25ｃｍ　 先鎬重：Thickness at the Saki-Kasane: 0.5ｃｍ
拵全長：Length of Koshirae: 約104.5ｃｍ　茎：Sword tang(Nakago): 生ぶ茎、化粧筋違鑢目、目釘穴２個。

体配：Shape(Taihai): 鎬造、庵棟、中切っ先。
地鉄：Jigane(Hada): 小板目肌。
刃文：Temper patterns(Hamon): 匂勝ちの互の目。
帽子：Temper patterns in the point(Bohshi): 直となり小丸に返る。
登録：Others: 岡山県 昭和２６年３月

【解説】
鎬造、庵棟、身幅尋常、元先の幅差さほど目立たず重ね厚く付く、刃長は常寸。腰に反りの中心を見刀姿は整う。中切っ先詰まる。鍛えは小板目肌よく詰み精美で地沸付き地景入る。刃文は匂勝ちの互の目を連れて処々に尖り互の目交じり小沸つき間に細かな砂流し掛かる。刃中も明るく技量の高さを表している。帽子は直となり小丸に返る。兼重は名鑑によると新刀、新々刀を含め十二工を数え幕末までに五工が居る。本作は作風と茎仕立てから推して会津若松住兼重と思われる。本名菅井宇作、初銘は重房、重寿、後に和泉守兼定１１代の門人となり、明治三十二年九月十四日、兼定より兼重の銘字状を受ける。会津藩（福島県）は名工を輩出しており、十一代兼定、角秀国、松軒元興、運寿兼友らが居る。尚、この刀には拵は総金具家紋散変塗鞘太刀拵が附され、鞘には金の変わり塗りが、それに井伊家の家紋を置いた格調高い太刀拵で兼重と同時代に製作されたものと鑑定されている。内外ともに状態の良い優品である。