鍔　長州鍔　長州萩住八道友之作　花押

品番：TU-098143
価格 (price)御成約/sold out(JPY)
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国・時代：　長州萩住（山口県）・江戸時代嘉永頃　１８４８年頃

船出の図　堅丸形　鉄地　鉄地鋤出高彫　両櫃孔
縦：7.83ｃｍ　　横：7.4ｃｍ　　切羽台厚：0.4ｃｍ　重量：110ｇ
桐箱入

【解説】長州藩では東の水戸と並んで多くの金工が活躍しました。本作は長州鍔の名系八道の第一人者である長州萩住八道友之の作であります。八の字を入と銘切する手癖があります。八道と書いてヤジと読みます。また彼の銘字の特徴に、友の右肩に（’）を彫ることも癖で、長州住友之の作と区別する目印となります。構図は船出の図。小船に乗る三人の人物が和船に出船準備の積荷をしている様子の図が表面に、裏面は崖の上に松が生え、海は穏やかで苫船が浮かび、余白が見事に生かされた造形になります。耳には天の意思を示す雷紋を表裏共にぐるりと巻くように彫り上げています。この模様は１６世紀頃の中国殷の時代に高貴な人の模様として好まれ、目出度さをあらわす模様であったと伝えられています。長州鍔というと龍を彫ったもの、植物を彫ったものなど様々な構図があり、その全てが上手で雰囲気が良い物が多いです。この作はこれらの中でも際立って上手で、船出の図は特に有名な図で人気があり探してみても見つからない勝れた名品です。長州鍔の特徴でもあり欠点でもある鉄錆が乾いた感じも無く、本鉄鍔の艶と潤いには、ただただ感歎を覚えずにはいられません。シットリと艶やかな地鉄は彫りの良さをいっそう引き立てており、鍔面全体は大きな絵画の如く見ごたえがあり、迫力満点。誠に力強い鍔となります。とにかく船出を祝う＝門出を祝う、まことにお目出度い一口ですから、ご所蔵されるもよし、新築祝い、就職祝、結婚祝、何にでもバッチリ。あ～ほんとうに目出度くて気持ち良い逸品です。桐箱入