短刀　義助　(島田二代）　末古刀上作　日本刀剣保存会鑑定書

品番：TA-098122
価格 (price)売約済/sold out(JPY)
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鑑定書：Paper(Certificate): 日本刀剣保存会鑑定書

国 Country(Kuni)・時代 Era(Jidai) ： 駿河(Suruga)・室町時代・弘治頃(Muromathi era １５５５年頃)

刃長：Blade length(Cutting edge): 28.2ｃｍ（一尺一寸弱）　反り：Curve(SORI): 0.3ｃｍ
元幅：Width at the hamachi(Moto-Haba): 2.6ｃｍ　元鎬重：Thickness at the Moto-Kasane: 0.55ｃｍ
先幅：Wide at the Kissaki(Saki-Haba): 2.3ｃｍ　先鎬重：Thickness at the Saki-Kasane: 0.47ｃｍ
茎：Sword tang(Nakago): 生ぶ、浅い勝手下がり鑢目、目釘孔二

体配：Shape(Taihai): 平造、三つ棟、健全。
地鉄：Jigane(Hada): 板目肌。棟寄りは柾目掛かる。地沸つく。
刃文：Temper patterns(Hamon): 大互の目乱れ。匂い深く小沸付く。棟焼き。
帽子：Temper patterns in the point(Bohshi): 湾れて先尖り小丸に返る。
登録：Others: 広島県　昭和４２年

【解説】義助は駿州島田を代表する刀工で初代は相州正広の門人です。義助は島田鍛冶の祖で今川義忠の知遇を得て「義」の字を賜り「義助」と称したと、「駿遠豆鑑」という古書に記述されております。義助をはじめにして島田鍛冶は幕末まで続きました。作品は「玄人好み」のする部類のもので、山城の上工（来派）や相州上工（行光、正宗、貞宗）に見紛うものが現存します。本作は作位高く貴重な義助（島田義助二代）の短刀です。彼の作は相州上位を偲ばせる造りこみの先反り短刀が多く、焼きは直刃、皆焼刃、互の目に小湾れ交じり、茎はタナゴ腹茎型、備前風の栗尻など様々ですが、短刀においては相州伝風でも茎尻は備前風に丸くなるのが特徴です。本作も全く同様な造りで、僅かに反りがついた平造短刀で、棟は上位作らしく三つ棟となり、特徴あるタナゴ茎型と銘ぶりは誠に見事であります。義助の短刀には吉野朝時代に多く造られた俗に言う寸伸び短刀で身幅が広いもの、また本作のように反り少しついた刃長、身幅尋常のものなどを見ることが出来ます。これらは共に重ね薄めで、地鉄は板目肌立ち、棟寄りには柾目肌が現れます。刃文は互の目に小湾れを交え匂い深々として小沸がついています。棟焼きがあり皆焼きに通じる様が伺えます。足等、砂流し等よく働いて覇気があり流石の出来栄えです。義助は探すとけっこう少ないもので、本作のように二代ともなると更に現存品が少ないです。同作者の典型的な作柄を示した優品です。作位高く末古刀中上作に列せられています。銀無垢一重はばき。

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