美濃関の名工 兼房の作品。古作の風合いと同工創始の「兼房乱れ」が合わさり華やかな御刀です。
脇差 兼房 保存刀剣鑑定書
Wakizashi [Kanefusa][N.B.T.H.K Hozon Token]
品番: SWA-090121
価格(Price): 売約済/Sold Out
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品番: SWA-090121
Stock No.: SWA-090121
鑑定書: 保存刀剣鑑定書
Paper(Certificate): NBTHK Hozon Token
国・時代: 美濃国・室町時代後期 永禄頃(1558~)
Country(Kuni)/Period(Jidai): Mino(Gifu), Late Muromachi period about 1558~
刃長 Blade length (Cutting edge) : | 36.5cm(一尺二寸半) |
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反り Curve(SORI) : | 0.8cm |
元幅 Width at the hamachi(Moto-Haba) : | 2.96cm |
元鎬重 Thickness at the Moto-Kasane : | 0.48cm |
先幅 Wide at the Kissaki(Saki-Haba) : | 2.80cm |
先鎬重 Thickness at the Saki-Kasane : | 0.35cm |
茎 Sword tang(Nakago) : | 生ぶ、筋違鑢目、目釘孔2個。 |
登録 Registration card : | 新潟県 |
【解説】
兼房は関の善定派に属します。関惣領家で関鍛冶の頭領です。兼常門人、若狭守氏房の父と云われています。兼房は同時期に数人おりますが、その識別は難しいとされています。室町時代の文明から天正頃にかけてその遺作をみる刀工で平造り小脇差と短刀を多く残しています。刃文は俗に云う兼房乱れと呼ばれる匂締まる大きな互の目丁子乱れを特徴とします。兼房は多くの刀匠ひしめく美濃国に於いて独創的な「兼房乱れ」刃文を完成させた知名度の高い名工です。
本作刃長が一尺二寸半。身幅広めに重ねは薄く、やや先反りが利いた平造の短刀です。地鉄は板目肌がやや流れ心で、肌がよく現れます。また棟寄りには明瞭に映りが立ちます。刃文は匂口締り心で明るい頭の丸い互の目乱れ、いわゆる兼房創始の「兼房乱れ」で、同工の特色を見せて綺麗な焼き刃となります。帽子は乱れの勢いを抑えて長く返ります。茎は二字銘で刻され、時代の錆味と相まって風合いがあります。本刀古作ながら健体で状態良く、美濃関兼房の魅力を存分に示した優刀としてご紹介させていただきます。