古三原刀工 三原正信の一刀。総体同派の特色が現れる気品に満ちた出来栄えを示します。
刀 無銘 三原正信 特別保存刀剣鑑定書
Katana [Mumei(Mihara Masanobu)][N.B.T.H.K] Tokubetsu Hozon Token
刃長 Blade length (Cutting edge) : | 71.9cm(二尺三寸一分強) |
|---|---|
反り Curve(SORI) : | 2.15cm |
元幅 Width at the hamachi(Moto-Haba) : | 3.05cm |
元鎬重 Thickness at the Moto-Kasane : | 0.71cm |
先幅 Wide at the Kissaki(Saki-Haba) : | 2.35cm |
先鎬重 Thickness at the Saki-Kasane : | 0.50cm |
茎 Sword tang(Nakago) : | 切鑢目、目釘孔1個。 |
登録 Registration card : | 佐賀県 |
備後国三原派は、鎌倉時代後期 正和頃(1312~)の正家を祖とし、室町時代に至るまで一群の刀工が連綿と続いています。同派の作風は大和伝色が顕著で、鎬高く鎬幅広く、鍛えは板目肌に柾目が交じり、流れ肌を伴って肌立ち、白けごころを帯びるものが見られます。刃文は直刃を主調として小乱れ交じり、小足が入り、砂流しなどの働きが現れます。鎌倉時代後期から南北朝時代にかけての作を「古三原」、室町時代以降のものを「末三原」と称します。古三原の刀工には、正家のほか、正信、左兵衛尉正光、正清、政広などの名が聞こえます。なかでも三原正信は、南北朝期の永和頃(1375~)から明徳頃(1390~)にかけて年紀のある作が現存し、その後も安土桃山時代 天正頃(1573~)に至るまで同銘の作の記録があり、代々家銘を継いで繁栄したことがうかがえます。
本作体配は、刃長が二尺三寸七分強、身幅尋常に残り、反り高く、中切っ先に結ぶ刀姿を呈します。地鉄は、総体板目がよく詰んで、処々大きく流れ、地沸付き、地景が入り、映りが立ちます。焼刃は、直調子に小足入り、一部ほつれ、互の目ごころを交え、小沸付き、匂口やや締まり明るく冴えます。帽子はそのまま直ぐで先掃きかけて僅かに返ります。古三原刀工 三原正信の一刀。総体同派の特色が現れる気品に満ちた出来栄えを示します。白鞘、金着二重はばき、特別保存刀剣鑑定書。
